山崎 理恵

旭川市出身。3歳よりピアノを始める。

桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。

幼少の頃より日本ピアノ教育連盟主催ピアノ・オーディション全国決勝大会優秀賞。優秀者演奏会出演。STV青少年音楽コンクール審査員特別賞。毎日学生ピアノコンクール第1位。旭川市新人音楽賞受賞他、数々のコンクールで受賞。

大学在学中より演奏活動を始め、卒業後は、ピアノソロ、伴奏、アンサンブルなど多数のコンサートに出演し、ピアニストとしての活躍の場を広げる。

郵船クルーズ「飛鳥」に乗船し「2001年世界一周クルーズ」「上海浪漫クルーズ」「2002年世界一周クルーズ」にて二胡奏者  姜 健華氏とシルクロードアンサンブルで出演。旭川にてソロリサイタル開催。その後、難病である膠原病の再燃と合併症の髄膜炎の併発により脊髄を損傷し、車いす生活となり、ピアニストとしてのプロ活動を断念。

2005年、「ピアノのペダル操作さえ可能になれば」との思いに賛同して下さった㈱表鉄工所現会長と㈲ミューロンの皆さんが試行錯誤を重ね開発して下さり、2008年6月、ピアノペダル・アシスト装置が完成しました。車いすのピアニストとしてプロ活動を再開。装置は、吹き込んだ息の強さをセンサーが読み取って2本のペダルを動かします。息を吹き込むマウスピースには2つの穴があり、左右のペダルを踏み分けることができます。

2009年、カナダのバンクーバーで開催された「第2回 国際障害者ピアノフェスティバル」にて金メダル受賞。また特別賞として、福田靖子賞。芸術賞受賞。北海道知事より感謝状授与。

STV制作 24時間テレビ~愛は地球を救う~に出演等、メディアに取り上げられる。

2011年、旭川ななかまど文化賞受賞。旭川市文化奨励賞受賞。

これまでに米澤緑夏、高岡立子、竹内啓子、遠藤郁子の各氏に師事。

韓国、カナダ、タイ、シンガポールなど、海外でも演奏を行う他、日本国内でも、多数の演奏活動を展開し、また、幅広い年代への指導を行っている。

全日本ピアノ指導者協会(PTNA)指導者会員。
北海道桐朋会会員。
中学・高校教員免許取得。

どんな先生?

子ども好きで話しやすく、優しい先生です。音楽に対する情熱は誰にも負けません!愛情と情熱を持って日々レッスンをしています。

音楽は、人生のあらゆるシーンで思い出となっていませんか?また、音楽がそばにあるだけで心を豊かにしてくれます。

3歳からヤマハ音楽教室に通った私も音楽の豊かさに魅了し、「音楽って楽しい!」と思いました。「音楽が好き!」「ピアノが好き!」という気持ちは冷めることなく続き、私の恩師は、ステージでの演奏の機会をたくさん与えてくださいました。お陰様でステージでの演奏が楽しくなり、いつの日かピアニストになりたいという思いが芽生えていたように思います。

音楽大学受験を決めてからは、練習練習の毎日でした。猛練習を積み重ねた結果が合格に結びつき、更に深く音楽を学べることに喜びを感じたことを覚えています。本気で目標に向かった先に見えた音楽の世界は深く、探求心をかき立てられました。

演奏のお仕事をいただけるようになってからは、1回1回のステージに全力で向かい、猛練習を重ね、ステージで弾ききり、大きな拍手をいただいた達成感は、言葉にならないくらいの感激で、同じ時を共有してくださったお客様に感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、「やっぱり音楽って楽しい!」という感情が湧いてきます。

音楽の力

私の小さい頃からの夢が、ピアニストになること。私の恩師のような温かい先生になって、1人でも多くの生徒さんたちと心のこもったレッスンをすることでした。

私事ですが、大学を卒業し、お仕事をいただけるようになり、ピアニスト人生で1番絶頂の時に膠原病の再燃から車いすの生活になり、絶望、失望とはこういうこと…という人生のどん底を経験しました。その時は、思考回路のすべてがストップしたような、無心の状態になりましたが、その時に支えとなったのがピアノでした。音楽の力を感じます。

今となればこれも大きな経験話ですが、人生無駄なことはない。経験したこの気持ちを音にのせていこう。それからは、更に音楽に対する情熱、こだわりが増し、私の思いに賛同してくださった方々が、プロジェクトチームを立ち上げてくださり、試行錯誤の末、約3年かけて足でペダルを踏む変わりに、息を吹き込んで操作するピアノペダルアシスト装置が完成しました。

それからは、車いすのピアニストとして演奏活動を再開し、支えてくださいました方々に感謝の気持ち、音を通して心を込めて演奏をしています。

そして、もう1つの夢であったピアノ講師にも力を入れ、日々生徒さんたちと楽しくレッスンをしています。 

笑顔いっぱいのお教室です。

♪ピアノペダルアシスト装置について

■開発目標
下半身の不自由なピアノ演奏者であっても、体の一部を使いピアノペダルを駆動可能にする補助装置の考案。
概要
本装置は、息の吹く強さを電気信号に変換しシリンダーの位置制御を行い、そのシリンダーのストローク位置によってピアノペダルを操作する。
企画
株式会社 表 鉄工所
北海道旭川市永山町7丁目2番地
TEL 0166-48-6858 FAX 0166-48-0667
設計・製作
有限会社 ミューロン
北海道旭川市大雪通1丁目872番地
TEL 0166-29-0113 FAX 0166-22-6153